零度の華 Ⅱ
『SQUELETTE(スクレット)は外国との交流はしていたはずだろ?』
「えぇ、してましたよ。しかし、殺しをやるわけではなく情報交換といったものだけです。外国へ行くのはボスとNO.1だけでしたから」
それぞれの組織でやり方が違うのは当然だが、外国での殺しをしないのはお互いの交友関係を崩さないためか?
自国で殺しをすればいいものを、わざわざ他国でする必要はないし、怒りを買って狙われるのは嫌だろうからな
あたしの場合、怒りを買いまくったが負けることなく恐れを抱かせた
だから、あたしは邪魔者兼危険人物として扱われている
おかけでどこ行っても人気者だよ
色んな意味でな
そんなことはどうでもいいが、亜紀はパスポートを作ってまであたしについて来る気はないようだ
『データを出しておく。それを使って殺しをすればいい。だが、』
「零(ゼロ)としてではなく烏(クロウ)として、ですよね?」
『あぁ』
あたしが言う前に亜紀が言葉を被せた