零度の華 Ⅱ
もう説明しなくても分かるか
あたしがゴミ掃除をするということは零(ゼロ)として外国へ向かうということ、亜紀が零(ゼロ)の名で殺しをすれば零(ゼロ)が2人いると言っているようなもの
でも、そんなこと言っても意味がないのかもしれない
鷹見は未だにあたしを疑っているようだ
携帯電話やパソコンの件に加え、零(ゼロ)の情報を話すあたりが怪しいと睨んでいる
だが、あたしが監禁されている間に零(ゼロ)は現れた
鷹見のことだ、確信はないけれど零(ゼロ)は2人いるのではないかという事に加え、あの件から殺し屋零(ゼロ)と情報屋ICE(アイス)は同一人物であるのではないかと察しているだろう
今鷹見は血眼になってあたしの行方を追っている
『日本(ここ)にいるのなら気を付けろよ。今の警察は厄介だ』
「心配してくれるのですか?珍しいことばかりで嵐でも起こりそうですね」
『起きなければいいがな』