零度の華 Ⅱ
痛む体を持ち上げ、横で寝ている雲雀の頬に触れるだけのキスを落とす


これからが楽しみだなという思いを込めながら頭を撫でた



『ツッ』





レイラから受けた傷はダメージが大きいな


この後のことに響くのは避けたい



そっと、雲雀の家を出て自分の家に帰る


シャワーを浴びると傷にしみて、ゆっくり浴びることができなかった




痣にはシップを貼り、傷となっているところは薬を塗る



何日かはこの傷と付き合わなければならないと思うと、レイラに殺意が湧く



すぐ殺せる場所にいない奴に怒っても意味はないから、これからどうするか考えよう





90%、いや95%の確立でアイツはあたしの殺しを遅らせる



期間を延ばすといっても、せいぜい3日程度か



長くても3日あれば十分だ


残り5%の方に傾かなければの話だがな




< 64 / 420 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop