零度の華 Ⅱ

「どんな仕事ですか?」


『これだ』




そう言って、書類を渡す


そこにはMIUNIT(ミニュイ)の殺し屋4人の情報が記載されていた




「標的(ターゲット)はコイツ等ですか?」


『あぁ』



あたしは頼んだコーヒーを一口飲む

美味しくないな



「いいのですか?仲間なんですよね?ルール違反じゃありませんか」


『仲間じゃないしルールに反してはいない。俺が殺るわけではなく、お前だ。お前はMIUNIT(ミニュイ)ではないからな』


「影武者ではなく烏(クロウ)として......ですか。今度は何を企んでいるんですか?」


『今回、俺はアイツ等に応えるだけ』


「応える?」


『すぐ分かる』






あたしは終始、無表情のまま崩すことはなかった


何をするか知ったら付いて来そうだと思い、言うことをやめる




これは、あたしへの挑戦状という名のサーカスの招待状



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