意地悪な運転手さん







「〇×駅行きバス…まもなく発車いたします…」






そこには私の使っている駅に向かってくれるバスがあった




でも私は知らなかった



何を知らなかったかって?



バスの乗り方。





電車とは違って現金は最後に払うタイプのバスで、私の行先も途中下車しなければならないところにあった



どこにとまるんだろう?
私の使っている駅にとまるかなぁ?




完全に、とまどっていた

わ か ら な い 。




そんな私を見て、運転手さんが私に向かってこう言った



「どこですか」



「え?」




「どこに行きたいんですか」






「あ、えっと△△駅です…」





「停まるので乗ってください」




「え?」




「もう時間なので、早く」




「あっ、はい!!」





少し半ギレ気味の運転手さん


私は慌ててバスに乗った




ゆっくりバスは発進し、ちゃんと私の降りる△△駅でとまってくれた



無事お金も支払うことが出来た







…その頃にはもう、恋をしていたんだと思う








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