春はすぐそこ。

「帰ったらまず風呂入れよ。お袋が準備してっから。」

「浴衣…汚しちゃったし、どうしよう。」

「そんなもん大丈夫だから気にすんな。」

「うん…」

「なぁ、」

「なに?」

「キスしていいか?」

「はい?」

少し声が裏返ってしまった

「目つぶってろ。」

「え、でも、なんで…」

「言う通りにしろ。」
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