春はすぐそこ。

なんだか考えなければいけないことが突然出てきて困惑している

「帰ってアルバイト先でも探そう。」

なんだかんだと18時近くになってしまった


ふと、駅について目に付いたのはカフェの求人

名前は知っていたけれど入ったことのないお店だった

何気なくふらっとお店の中に入ると、コーヒーの香りが漂ってくる

落ち着いた内装の店内には程よくお客がいる

「いらっしゃい。」

カウンターから優しい顔の男性が声をかけてきた

ぺこりと頭を下げてカウンターの席に座る

手書きのメニューを手に取ってひとまずコーヒーを注文した

よくよく考えればコーヒーなんて普段は飲まない

砂糖とミルクをしこたま入れてなら飲むけれど、ここのお店でそんなことはためらわれる、
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