春はすぐそこ。

なんだ、古川ちゃんと彼女いるんじゃん。

それなのに私に付き合えとか、ほんとよくわからない。


少しだけ、その女の子が気になって本棚に並んでいた中学の卒業アルバムを引っ張り出した。

まだ古川お風呂だよね…

ペラリと、めくった。


「いた、」

今と変わらぬ目つきでアルバムに写っていた古川。
でも、女の子がいない。

他のクラスなのかな?

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