春はすぐそこ。

どうしようか。


このまま長居しても失礼だし、かといって無言で出ていくのも失礼だ


どのみち挨拶をするなら早い方がいいな


そう思い、部屋のドアノブに手をかけたタイミングで古川が部屋に戻ってきた


「なんだ、起きてたのかよ」

「かなり寝てたみたい。ごめん。帰るからお母さんに挨拶してくる。」

「何言ってんだよ。これから昼飯行くぞ。おふくろが起こして来いって言ってんだよ。」

「はい…?」


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