春はすぐそこ。
らしくないほど、
毎日が集中できなかった。


普通に声をかければいい、

そう思っているのに、


牧野はいつもどこか遠くにいるような表情をしている。

触れようとすれば間違いなく逃げる。
そう思った。

話すきっかけは突然訪れる。



体育の授業だった。


洋介と話しながら校庭に向かっていた。

男子はサッカー、女子はテニスと、別れる。


自分たちで準備をするため、いつものごとく仲のいい、または雰囲気の同じ奴ら同士で固まってだらだら準備をする。
< 47 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop