春はすぐそこ。

「お前肉食えよ。」

「こんなに食べられない。」

「いいから。俺が選んでやる。」


結局、古川と同じステーキセットを頼んでしまった。


「ファミレスとかあんまこねぇか?」

「…なんで?」

「目ぇキョロキョロ動かしすぎだろ、」

古川は少し笑いながらジュースをすする

自分でも気づかないうちに色んなところを見ていたらしい

「お前って色々おもしろいな。」

「ちょっと意味がわからない。」

「気にすんなよ。褒めてんだよ。」

「全然褒められてない。」

ほらまた、
口を開けば小競り合い

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