春はすぐそこ。
「さっき、ファミレスで何考えてた。」
「…色々。食べ過ぎだなとか。」
「そうか、俺の勘違いなら悪かったな。」
少しニヤッとした顔で、ピンときた
古川には全てお見通しのようだ
「お前が何か抱えてるのかしらねぇけど、」
そう言って古川は肩に手を回してきた
近い。
古川の熱を感じる。
「少なくとも、俺が気にかけてるんだから自信もて。」
「全然意味わかんないんだけど。」
なんの根拠もない、その言葉が、安心に近い感覚になったことだけははっきりと分かった。