春はすぐそこ。
オーナーはとてもイラストが上手で、色使いも素敵で、とにかくお花のことを理解してる人だった。
若くしてこのお店を立ち上げて、時々結婚式だったり、お花のデザインを頼まれたり、忙しい様で。
私から見て、憧れに近い女性
オーナーの影響なのか、時々私もお花の相性を考えたりもするようになった。
「またデザイン考えてたのか?」
「うん。結婚式のブーケ頼まれてるんだって。」
「結婚式か。さぞ豪華なもんなんだろうな。」
「今回はそうでもないみたいよ?オーナーは苦手分野みたい。」
「そうか。」
「古川、なんでここのアルバイトしてるの?」
「はぁ?お前今更それ聞くのか?」
呆れたような顔をしている
「そういえばずっと聞いてなかったも思って。」
「お前って時々突拍子も無いようなこと言うよな。」
「そんなことないわよ。」
「意外と天然ちゃんなのか…?」
「そんなかわいいキャラになってみたいわよ。」