春はすぐそこ。

「わかった。」

不思議といやではなく、むしろ少し楽しみにしていた。



のだが、



「熱出た…」

なぜ、このタイミングで。


お祭り当日、嫌な感覚がしたから熱を測れば、38℃と結構高め。


「あぁ…最悪。」

お祭りは断ろう。

薬を取りにリビングに入るタイミングで、声が聞こえた。

今はお昼の14時。
どうやら父は帰ってきたらしい。

帰ってきたんだ…なんか気まずい…

それでもリビングにしか薬はないから入ろうとドアノブに手をかけた時、


「言えないわよ…いまさら、」

「もう言わないとだめだ。弥生との約束なんだ。」

「わかってる…私ももうあの子の母親として続けられないから…」

そんな会話が聞こえる


どういうこと???


弥生って、誰…?
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