春はすぐそこ。
「じゃあ、行きましょうか。私もお友達と待ち合わせしてるの、途中まで行きましょう。」
「はい、」
「花ちゃんいつ見てもかわいいけど、今日は少し大人っぽいわねぇ。素敵よ。」
「ありがとうございます。」
浴衣を着せてもらい、髪と化粧も少ししてもらった。
「由紀は外で待ってるわ。」
「はい、」
家の外で古川はリリーとじゃれていた。
「由紀!花ちゃんどう?完璧よ!」
「…おぉ、いいんじゃねぇの?」
「また!そんな言い方しないでちゃんといったらどうなの?もう!」
お母さんはぷりぷりと怒っている
そんな姿もかわいい