春はすぐそこ。
「リリーは散歩がてら今日は私が連れて行くわ。」
「はいはい。」
「じゃあ行きましょう。」
お祭りは学校の近くの商店街をメインに開催されていた
だんだんと人が多くなる
「じゃあこの辺で解散しましょうか、花ちゃん、お祭り楽しんでね。」
「はい、」
こうして古川と2人になってしまったのだが、慣れない下駄で古川に追いつけない
次第に足も痛くなってくる
でもはぐれてしまうと後が面倒だ
「あ、ごめんなさい、」
人とぶつかってしまった
「何してんだよ。こい。」
古川は私の手を引いて人の少ない出店などある広場まで歩いて行った
「足、痛いのか?」
「平気。バンドエイドももってるから。」
「そうか。」
怒っているのだろうか。
「古川、あの…」
そこまで言いかけた時、
「あれ!ユキじゃん!久しぶり!!」
大きな声がした、