春はすぐそこ。
一見チャラそうな雰囲気をした高校生だろうか、数名が古川の名前を呼んだ
「おぉ、久しぶりだな。」
「お前も来てたんだな、こういうの来ないと思ってたけど、」
そこまで言うとチラッと見られる
「あぁ、デートか?」
「ちげぇよ。」
即答。
あれ、なんかもやっとした?
よくわからないモヤモヤが少し残る
「なんだよー、モテるやつはいいなぁ。でも安心したわ。」
「なんだよ、安心って、」
「いや、板東が帰ってきてたからさ、」
「は…?」
「なんだ、聞いてないのか?お前らまだ繋がってんだろ?」
古川の雰囲気が変わった
「違ってたら悪い、そろそろ行くわ、また連絡取ろうぜ。」
そう言って去っていった。