【完】私の秘密は.........。
「まぁ、いいや。実はね、今ヴァイオリンが手元にあるの!」


「えっ」



聴きたい


本能で思ったのか、単なる好奇心でそう思ったのか


俺自身にもわからない



「聴く?」


「うん」


「どうしたの?そんな真面目な顔して」クスクス


「別に。ひかりに乗ってやろうって思っただけだ」


「何よ。聴きたかったのなら、素直にそう言えばいいのに」クスクス


「笑いすぎだ………」


「うふふ。まぁ、いいや。そろそろ弾きたいなーって思ってたところだし」


「聴かせてくれるのか?」


「一樹のお願いなら」


「…………お願いします」


「そんなに固くならなくていいのに」クスクス


「聴かせてくれるんなら、早く聴かせてくれよ」


「うん!」
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