あの場所で会いましょう
翌日。
今日は生徒会もある日だ。
正直、昨日帰ってきたときから胸がずっと痛い。
夜もあまり寝れなかった。
ずっと好きだった人にフラれたのだから…
立ち直れないのは仕方ないけど…
今日は学校を休みたい気分だ。
「でも…行かなきゃ…」
重たい足を引きずり、どうにかこうにか学校へと到着した。
校門をくぐれば、私はこの学校の生徒会長となる。
「おはよー。ネクタイ緩めるなよ」
遠くから聞こえる声に胸がドキッと高鳴った。
昨日フラれた岡崎先生だ。
気にしちゃダメだ。あの告白は無かったことになってるんだから…。
「おはよう、安元」
優しい笑顔で挨拶した岡崎先生に胸がぎゅっと掴まれたようで…
悲しいのに…辛いのに…
この笑顔をみるとまた好きになる…。
「お、はよう…ございます」
苦笑いでその場を駆け抜けた私に、後ろから名前を呼ぶ岡崎先生がいたけど…
涙が溢れそうになって…
足を止めることは出来なかった。