あの場所で会いましょう
「とにかく…もう、岡崎先生のことはノータッチでいてよね」
もう岡崎先生とのことは忘れなきゃ。
「まぁ、岡崎先生のことは置いといてさ。あの夢はどーなったの?」
内宮の一言に私は体がブルッと震えた。
内宮は私のことをよく知ってる。
昔の私も今の私も…。
だから…彼は数少ない理解者の1人だ。
「そろそろだと思うよ」
ふと空を見上げると、あの日と同じ青空だった。
「気持ちの整理するために告白したんだろうけど…もし本当に夢が現実になったらどうする?耐えられるのか?」
内宮が心配する理由なんてわかっている。
昔の記憶に頭が痛み出した。
「…もう、関係ないから」
内宮もそれからはなにも言わず、黙ったまま。
私も黙ったまま空を見つめた。