片思いのキャンパスライフ
バイクの音
僕はあんまりページ分けたりする方じゃない。だから一ページが長くなって読みにくかったりしたら、メッセージを下さい。

読みにくいんじゃあナルd10死すべし。みたいな、なんでもいいです。


玄関を出て、ガラスの扉が後ろで閉じる音を聞く。その時視界に何かが入った。

「お疲れ様ー」

僕はとっさに声を出していた。

玄関前の自転車置き場の中から、ミュウが出てきていた。

ミュウは笑って、「お疲れ様、日向君」
と言って自転車を引いて、出てくると、ゆっくり僕の方を見て、そのまま自転車に乗るとキーコキーコ言わせながら走り去る。

瞬間、その瞬間、僕とミュウの間に何とも言えない気まずい沈黙の時間が流れた。

でもそんな気持ちを抱えたままミュウは自転車に乗って走って行ったし、そして僕がその余韻を味わって、キーコキーコ言うミュウの自転車の音を楽しんでいると、そこにオーバーラップして、どこからかやってきたバイクの音が重なって、すぐにそのキーコキーコという音は聞こえなくなってしまった。

だから僕はこの気持ちをどうしたらいいか分からなくて、だからこんな所にポツンと書こうとしてるんだろうと思う。

まあいいや。

その時の僕は何だかやり切れなくなって、ただ足早に帰るのだった。





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