僕らは君を。
いつもの朝
また遅刻した。
「急な腹痛で動けなかった」
「困っていたお婆さんを手助けしていた」
「ヒールが折れてしまった」
なんて、ありきたりな言い訳を考えながら無我夢中で支度をして会社に向かった。
なんとかギリギリの到着。
息が上がり、乱れた髪のまま 席につきパソコンの電源をONにする。
起動している間、呼吸を整えていると 横から
「今日は目覚まし時計でも壊れていたの?宮村さん」
と同僚の中岡さんが髪の毛を耳にかけながらニヤニヤした顔で話しかけてきた。
「三回目ですよ……情けないですよね。」
自分で言っておいて悲しくなる。
私、宮村日向は社会人になって二年目、大学を卒業後にここの化粧品メーカーに就職した。
業務は人よりも早めにこなせる、ミスだってほとんどない。
けれども朝は苦手で 今日を含め三度もヒヤヒヤする羽目になってしまった。一応、間に合ってるから遅刻ではないけれども…。
すると、
「そういえば宮村さん、聞きましたか?今日 会社にモデルさんが来るらしいですよ!」
「も、モデル?!知りませんでした、どういった理由で…」
「さっき先輩たちが話してたんですけど、」
少し小さめの声で中岡さんは話す。つくづく中岡さんは情報が早いと思う。
「今度うちの会社のCMに出演する広告モデルさんですよ。新商品の日焼け止めのCMなんですけど、透き通るように綺麗で白い肌の"イケメン"らしいですよ〜!」
「イケメンって…女性じゃないんですか?」
「最近は女性に限らず 男性も肌に気を使っていますからね〜」
女性に負けないほど美肌な男…。ぜひ見てみたいものだ。
まあそのうちテレビで見られるだろうと、この時の私はモデルのことを気にしていなかった
「急な腹痛で動けなかった」
「困っていたお婆さんを手助けしていた」
「ヒールが折れてしまった」
なんて、ありきたりな言い訳を考えながら無我夢中で支度をして会社に向かった。
なんとかギリギリの到着。
息が上がり、乱れた髪のまま 席につきパソコンの電源をONにする。
起動している間、呼吸を整えていると 横から
「今日は目覚まし時計でも壊れていたの?宮村さん」
と同僚の中岡さんが髪の毛を耳にかけながらニヤニヤした顔で話しかけてきた。
「三回目ですよ……情けないですよね。」
自分で言っておいて悲しくなる。
私、宮村日向は社会人になって二年目、大学を卒業後にここの化粧品メーカーに就職した。
業務は人よりも早めにこなせる、ミスだってほとんどない。
けれども朝は苦手で 今日を含め三度もヒヤヒヤする羽目になってしまった。一応、間に合ってるから遅刻ではないけれども…。
すると、
「そういえば宮村さん、聞きましたか?今日 会社にモデルさんが来るらしいですよ!」
「も、モデル?!知りませんでした、どういった理由で…」
「さっき先輩たちが話してたんですけど、」
少し小さめの声で中岡さんは話す。つくづく中岡さんは情報が早いと思う。
「今度うちの会社のCMに出演する広告モデルさんですよ。新商品の日焼け止めのCMなんですけど、透き通るように綺麗で白い肌の"イケメン"らしいですよ〜!」
「イケメンって…女性じゃないんですか?」
「最近は女性に限らず 男性も肌に気を使っていますからね〜」
女性に負けないほど美肌な男…。ぜひ見てみたいものだ。
まあそのうちテレビで見られるだろうと、この時の私はモデルのことを気にしていなかった