この結婚断固反対です‼︎
「一緒に住むなら住むでルールという物が……。」
一気に小さくなっていく私の声をよそに、その言葉など聞こえないという様に彼は、無言で上半身裸のまま冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと半分ぐらい飲み干した。

引き締まった体。細すぎることもない体には無駄な贅肉は一切なく、鍛え上げられた体だった。

うわーキレイ…。

最近、そんな男の人の体を見るような甘い関係がご無沙汰だった私はつい目が離せないでいた。

「お前だって見てるだろ?」
「なっ……!!」

見透かされたように言われ私は慌てて目を逸らし、腕を組んで冷静さを装った。
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