風に吹かれた奇跡
気づいたら抱きしめられていた。

手を引かれていつの間にか大樹くんの胸の中にいた。

「……大樹くん?」

「いいよ。もっと泣いて。」

泣いた。子供みたいに。






















しばらくたって泣き止んで大樹くんから離れた。

「ありがとう。」

「ううん。」

「あ、もう帰らないと。」
そう言って立ち上がってのびをする。


「今日は楽しかった。ありがとう。...大樹くんと会えてよかった。ばいばい。」

そういって公園から出ようとした。
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