風に吹かれた奇跡




「違う。風船のやつに興味本位で手紙だしたら、返事きた。その返事の手紙。」

「まじか!!ちょっと見せろ!」

半ば強引に俺の手から手紙を奪った。

「うわぁ。これマジなやつじゃん。すご!」

「高校3年生ならさ危ないとか思わないのかな。届いた相手が俺じゃなくて、変な中年のおっさんで、嘘ついて高校3年生とかいってたらどうするんだろ。」

「それはお互い様じゃね?この子も本当に高校3年生かわからないじゃん。中年のおばさんかもよ?」

「まぁ、確かにな。」

「まぁ、もう1回手紙出してみろよ。」

「最初からそのつもり。」
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