風に吹かれた奇跡
あの後すぐ、体調不良だからって嘘ついて保健室で寝てた。

寝てたら、あっという間に下校時刻になっていた。

ベットから起き上がって保健室から出ると、
ちょうど敦と出くわした。

「よぉ、どんだけ寝てんだよ。」

「最近、疲れ溜まっててさ。」

「俺今日部活ないし、一緒に帰ろうぜ。」

「あぁ。」

敦といれば女達はよってこないし、敦と一緒に帰ったほうが楽しい。

「そういえば、ビックニュースってなに?」

「おぉ!やっと聞いてくれる気になったか。それはな、校門出てからな!」

よっぽどそのことを話したかったらしく、敦はさっさと靴をはきかえてスキップしながら校門を出ていった。

俺はそれを歩きながら追う。
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