風に吹かれた奇跡
ガシャン

昨日書いた手紙をポストにいれる。それだけでドキドキした。初恋の女の子が近くにいるだけでドキドキするみたいなやつ。

「大樹おはよ。」
後ろから敦の声が聞こえた。

「うん。あれ?」

敦の後ろからひょっこり女がでてきた。

「これが本物の田村くん!?」
これっていきなりもの扱いかよ。

「そう。」

「うわぁ。マジでイケメンじゃん!」

「敦………誰?」

「あーごめんごめん。この子は俺の彼女の小林真奈。」

確かに美人で気が強そうだ。ショートヘアが似合っていてそこら辺にいる冴えない男より、全然イケメンだと思う。
< 30 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop