風に吹かれた奇跡
「...綺麗。」
思わず声が出ていた。

「でしょ?私、めっちゃ美人だから!」
そう言って笑ってるけど冗談になっていない。

「...うん。」

「そんなマジになんないでよ!冗談だって!私、全然ブスだから!」
ケラケラ笑いながら言っている。

「いや、すごく美人。」

「あはは!あんた、眼科行きな。」
うわ。サラッと毒舌。

「ま、いいや。名前は?」

「わたしの?」

「あんた以外誰いるんだよ!」
ノリツッコミで返された。

「わたしは、葉村美羽...です。」

「何歳?」

「17歳。」

「え!同い年じゃん!高校3年生!?」
< 38 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop