風に吹かれた奇跡
「うん。...行ってたらだけど。」
「え?」
「わたし、病気のせいで学校行けてないんだ。」
言い終わったあと、後悔した。また、人に気遣わせちゃう。
今までの人、みんなそうだった。
病院で関わった人。年齢を聞かれて学年聞かれて、病気のせいで学校行ってないってことを知られると気まづそうにして普通に話しているときもなんだか気を遣いながら話していて...。それで最後には離れていく。
「あははっ!じょうだ「そっか。頑張ってるね。」
「え?」
笑ってごまかそうとしたけれど遮られた。
今までの人達とは違う言葉で。