風に吹かれた奇跡
「顔も知らないやつのこと好きになるかよ。でも性格がいいのは手紙見てよくわかる。」

「はい、また惚気。」

「だから、惚気ってねえっつの。」

「でもさ、これで美羽ちゃんがめちゃくちゃブスだったら笑うよな。」

「会わねーから関係ない。」
素っ気なく言ったけど内心すごく気になった。美羽がどんな顔なのか。

でも会う予定もないし顔を見る機会なんてない。

少しガッカリしながら窓の外を眺めた。

そして授業が始まる。





「つまらない。」それしか思えなかった毎日が変わった。
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