風に吹かれた奇跡
「俺今日バイトあるんだよね。だからもう帰るわ。じゃあな!」

そう言って晶はさっさと帰ってしまった。

晶今までバイトなんてやってたっけ?

「ねぇ美羽?どういうこと?」

...晶のバイトのことなんて考えている場合じゃなかった。

「どうしたの?杏ちゃん。」
これがわたしの精一杯の誤魔化し。

こんなので誤魔化せられるわけないのに。

「さっきの写真の''あきら"と今来た"あきら"。同じ人だったかな?」

「...うん。」
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