風に吹かれた奇跡
じーっと杏ちゃんが手紙を読んでいる。

わたしはドキドキしながら杏ちゃん見ていた。

「確かに手紙をみる限りは悪い人じゃなさそうだけど本当はどんな人だかわからないじゃない。」

「そうだけどさ……。」

杏ちゃんに言われてなにも言えなくなっていると晶が病室に入ってきた。

「忘れ物しちゃった。……ん?誰これ?」

「あ、ちょっと!」

机の上にあった写真を取って言った。

「なんで美羽こんな写真持ってんの?
……なんか知ってるこの顔。」

え?あきらの知り合い?
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