風に吹かれた奇跡
「なんで俺なんだよ。」

「俺と大樹がでたら絶対勝てるって。」

「無理。やめたの中学の時だし、毎日毎日練習してるお前らの方が上手いだろ。」

「親友からのさ、おねが「無理。」」

「だから最後まで言わせろって。」

敦を無視して歩く速度を早める。

「まぁ返事は来週まで待つからさ。もうちょっと考えてくれよ。」

小走りで追いついてきた。

「はいはい。」

「そんだけ。じゃ、グッバイ。」

いつの間にか敦と分かれる道に着いていた。
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