風に吹かれた奇跡
「そうかい。ありがとね。」といってすぐに蛍光灯を持ってきた。

「階段の電気なんだけど。」

「わかった。」

蛍光灯を持って階段に向かった。リビングのドアの前を通ると人影がうつった。

じいちゃんは俺が生まれる前に死んだからばあちゃんは一人暮らしのはず。

お客さんかな。

とりあえず階段にのぼって蛍光灯をつけかえた。

1つつけかえるだけだったからすぐに終わった。

「他につけかえるところとかある?」

「ないよ。ありがとね。お菓子でも食べていくかい?」

「うん。そうするわ。あ、でもお客さんいるんだったら邪魔じゃない?」

「お客さん?」

「うん。さっきリビングに人影見えたよ。」
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