冷めた心に、暖かい日差しを...
静かに泣く声も、震える手も離れない
私は 見ていられず 窓の外を見ていた。。。
「どうして、言わないの...苦しいことを言ってよ。生きたいと思ってよ。」
別に苦しくないし、生きたいとも思わない
あのタイミングで見つかるなんて予想外だった
「こんなに、心配してるのに...ナースコール押さないって言うから、不安で書類に手が付けられなくて、何度も 君の部屋を見に行ったんだよ。」
余計なお世話。
手が漸く離れたと思ったら
爽波先生に抱きしめられた...と思ったら
今度は柚月先生の手が握られた
これが温もりというものなのだろうか....
言葉はわかるけど、本当にそうなのかは知らない。
だって、私は抱きしめられたことなんてないのだから。
「良かった、生きてて」
「澪凛ちゃん。」
私は 涙を流すことも無く
ただ 抱きしめられ続けられ 動けずにいた。