冷めた心に、暖かい日差しを...



2時間後、空になった点滴を再び
同じところに刺した




その後に、夕食のお盆持った爽波先生と柚月先生が来た 今日1日 鏡御先生来なかったなと頭の片隅で思った




柚月先生は、点滴の針を抜いて片付けた
爽波先生は 私の額に手を置く



「下がってないね、これ 食べれたらでいいよ?」




そう、目の前に置かれたけど
1日中 食事を採っていないのに食欲は0




爽波先生は、出て行かなそうなので




「いただきます。」




先生の気遣いなのか おかゆだった
スプーンを手にし、不審がられないように食べたけど、半分で限界だった。






「もう食べれない?」





その言葉に、こくりと頷いた。





「そっか、じゃあ安静にしてるんだよ」




爽波先生が 部屋を出て行ったのを確認し
洗面器を手にし、今まで我慢していた吐き気を 外に漏れないように静かに戦った。





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