冷たい彼に恋をしました。。
「俺ん家くる?近いし。そのまま、返す訳にはいかないし、それに‥‥なんもしないから」



うん、としか頷けなかった。


強い意志を、持った目に逆らえなかった。



きっと、亀井くんなら大丈夫、とどこか心の中で思った。



歩いて徒歩五分。



マンションの最上階に、入った。


鍵穴に差し込む亀井くんを見て



「亀井くんって1人暮らし?」



「うん、そうだけど。入りなよ」



1人暮らし。1人暮らし、本当に。



さっきのこともあり、玄関先で躊躇う私にクスリ、と笑う。


「大丈夫だよ、なんもしないから。多分ね」



ニヤリ、と笑う亀井くん。



絶対、からかわれてるよね私。



不思議と怖くなかったから。
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