冷たい彼に恋をしました。。
「彩未ちゃん。どういうことなの?


彩未ちゃんは、そんな見せつける様なことしない。


彩未ちゃん変わっちゃっ「関係ないだろう、お前には」



祭の言葉を誰かの声が、塞いだ。


それは、冷たい顔をした郡先輩だった。


「関係なくないよ。


友達のことだもん。


先輩は、最低だよ。陽菜と付き合ってたのに、どうして別れたの?

彩未ちゃんが目覚めたら、陽菜のことどうでも良くなったの?


最低な先輩に、言われたくないよ‼


あたしの友達、傷つけないでよ‼」


祭の言葉が、心に響いた。



私のために泣いてくれる友達を、抱き締めた。


「ありがとう、祭。


だけど私は大丈夫。

先輩、私は先輩が好きでした。



だけど、祭を傷つける人は嫌いです。


そして、彩未のことも大事にしてください。

私の大切な姉なんだから。

行こう祭」



フワリ、と笑う。


私、笑える。


泣いていた昨日がウソみたい。


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