冷たい彼に恋をしました。。
「陽菜…………」



郡先輩の腕が離れていく。


そして、違う温もりが私を包んだ。


優しい君に、触れられて心が落ち着く。


「陽菜、今の本当?」



信じられない、と言った表情の廉くん。



「うん、廉くん。

大好き」



「先輩、彩未とのこと考えてください。


少しだけでも」


わかった、と脱落したように歩いてく先輩に、頑張れ、と小さく囁いた。



< 55 / 60 >

この作品をシェア

pagetop