彼女が消えるその瞬間まで
「てめぇ!」


「!」



この展開は予想外だ。彼が怒って、俺を殴った。



殴られそうだなーっとは最初から覚悟していたが、殴られ場所が非常に悪かった。




耳が痛てぇ。血が出たかも…………!




俺は血を確認するため、殴られた右耳を触った。




俺の耳にはないといけない物が無かった。


















…補聴器だ。

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