彼女が消えるその瞬間まで
「ここが私の部屋だよ!狭いけど、くつろいでいいからね」




彼女は自分の部屋に、俺を招き入れてくれた。




彼女の部屋を見たとき、驚いてしまった。




家具が少なく、色もピンクや白という女らしもので統一されていた。




清潔感のあるその部屋は、キレイな反面、キレイすぎて生活感が全くなかった。




「どう?キレイに整理整頓されてるでしょう」




彼女が嬉しそうに、俺に訊ねてきた。ピョンピョン跳ねる度に、彼女のサラサラな髪の毛が揺れた。




「そうだな。君にしてはキレイだよ。君にし、て、は、だけど」




「ちょっと、変なところだけ強調しないでよ。私のこと、どんな風に思っているの?」


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