彼女が消えるその瞬間まで
俺の高1の夏休みは補習地獄で終わった。


補習の時、こっそり姫百合とアイスクリームを食べていたのはどうか、内密に。












夏休みは飛行機雲と共にあっという間に過ぎ、俺たちは2学期を迎えていた。






9月に入っているというのに、世間は残暑で暑さがまだ厳しかった。






俺も今、額の汗を何度も拭っていた。





なぜクーラーをつけないのだろう。この高校は頭がおかしいんじゃないのか。





………まぁ、俺は暑さと睡魔と闘いながら授業をぼんやり受けていた。


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