彼女が消えるその瞬間まで
「や、翼と夏川って仲良いなーって思ってさ」



なぜそうなるのだろう。俺は必要最低限で彼女と話している。


話しているだけで付き合って勘違いされる思春期って、パネェな。



「別に普通」



俺は半ばめんどくなったので、そっぽを向いてアイスのゴミをゴミ箱に投げた。
よし、入った!



「ふーん、そうかよ……………………それよりさー……」




松ちゃんは今の話題を諦めて、別の話題を話し始めた。













誰かを好きとか、付き合うとか、正直俺には分からない。


たぶん、これから先恋を知る日が来るとも到底思えないがな。


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