あの日の空をあなたと。
(…疲れた…)
あの後、オリエンテーションで軽い運動をすることになった。
その時もペアでやることになった。気を使って綾部さんと水石さんは私に色々と話しかけてくれたけど、私は緊てしまい、うまく話せなかった。
話すことを考えてしまい、少しの運動だったのにどっと疲れが出てしまった。私は体操着から制服に着替え終わると、窓際の風通しの良い自分の席に座り、机の上に伏せていた。
次の5、6時間目はホームルームの時間だ。確か来週にある遠足の説明とグループ決めだ。
みんなにとってはとても楽しみなことだろうけど、私にとっては少し苦痛に思えた。
…小学生の時からずっと、グループを決める時はいつも私が余る。「入ってもいい?」と、ひと言聞くだけなのに、その勇気が出ない。後々私のせいでグループを移動したりする人も出てくる事もあり、迷惑を掛けてしまったこともある。何でお前みたいな奴が入ってるんだ、と思われてそうで、いつも怖い。
(勝手に決めてくれて良いのにな…。)
…ふとそう思った私は立ち上がって、少し賑やかな教室を出た。