代書屋
大海「弔辞、日馬さん、書いてもらえませんか、、」

日馬「わたし、、、?」

大海「だって、わたし、毎度おなじみ、、字が書けないから、、」

日馬「だけど、、」

大海「それにわたし、今、なんにも考えられないんです、、」

日馬「そりゃそうだろうけど、、だったら、断ればいいじゃないの、正直に打ち明けてさ」

大海「だけど、わたし、彼に伝えたいんです!!」

日馬「なにを」

大海「全力であなたのこと、好きだったってことを、、」

日馬「だったら、あなたがやっぱり自分で書かなきゃ、、」

大海「わたし、書けません。知ってるじゃないですか、日馬さん。どうしてそんな、分かりきってること、意地悪言うんですか」

日馬「意地悪じゃないわ。。さぁ、ココアが来た」

大海「書けません。。」

日馬「お飲み。。」

大海「。。。。。」

日馬「字は教える。。」

大海「へ。。。」

日馬「字は教えるから、あなたが書くの。どんなに拙くてもいいから、あなたが書くの。」

< 22 / 29 >

この作品をシェア

pagetop