代書屋
大海「そうなんですか。え、じゃあ、あのときの電話って、、」

日馬「電話?」

大海「チベットのヒマラヤに居たって、、」

日馬「まさか。何にし、、」

大海「シェルパに仕事を依頼されたって、、」

日馬「まさか。国内オンリーですよ」

大海「あいつめ、、」

日馬「妹は、あなたとの出会いをとても喜んでいました、、」

大海「どうして、教えてくれなかったんだろう」

日馬「、、怖かったんじゃないのかな」

大海「なにが。」

日馬「重いやつだと思われて、あなたが離れていくのが、、」

大海「そんなこと、、」

日馬「人にはね、弱み見せろ見せろっていうんだけどね、自分は意外に見せたがらない、見せられないんでしょうね、、」

大海「そんな人だったんだ」

日馬「甘えるのが下手な人でした。だから、余計に、甘え上手なあなたのことを、愛しく思ったのではないかしら、、」

大海「そうなんですね、、」

日馬「お願いがあるんです」

大海「はい」

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