王族ワガママ皇子(8才)は生きる。
解決。
皇子は結局エイデンさんの部屋で一緒に寝ることになったらしく、私はすっかり日が落ちてしまい少し暗い廊下を歩いていた。
(すっかり遅くなったなぁ、晩御飯どうしよう・・・もう夕食の時間は過ぎちゃったし。というか、お化けでも出そう・・・ちょっと、怖いなぁ)
少し早足で自分の部屋に戻る。
(あ、そういえば荷物の整理はルナに全部任せて出てきたけど、大丈夫かな・・・)
「ただいまー」
「あっ、お帰りなさいませーっ!ソフィー様!」
慌てた様子でエプロンをしながら、キッチンから慌ただしく出てきたルナ。
「少し遅くなっちゃって、ごめんね。あの夕食は・・・」
「あっ、夕食なら運ばせましたので、こちらにご用意してますー。先にお風呂に致しますか・・・?」
ちらっとテーブルを覗くと、色々な料理が並んでいた。サラダにスープにお魚にお肉に・・・、じゅるり。
「いや、先に夕食を食べます」
「か、かしこまりました!ソフィー様っ」
即決で決めた私に、ルナはキッチンから入れたてであろう紅茶の香りがするポッドと高そうな食器を持ってきた。
「いただきます!」
少し遅めの夕食をたっぷり堪能した私は、そのあとゆっくりと湯船に浸かり疲れを落とした。