王族ワガママ皇子(8才)は生きる。
「ソフィー様、お茶が入りましたー」
「ありがとう、ルナ。早かったね」
そうしておぼんを抱えたルナに、私も体を起こす。
「えへへ、私お茶を淹れるのは得意なんです。あ、あとお菓子を作るのも得意ですよっ」
照れながらルナがお茶を注ぐと、カップからとてもいい香りがしてきた。
「どうぞ、お召し上がりください」
カップを手に取り、暖かいお茶を一口啜る。
「・・・・・・お、おいしいっ!」
「良かったです、喜んで頂けてっ」
(今日の朝に初めて出会った時とは大違い、もう慣れたのかな・・・)
「ふわわあぁ、お茶飲んだら眠たくなってきちゃった」
「もう夜も遅いですから、お眠りくださいっ」
「そうだね・・・あ、今日は部屋片付けてくれてありがとう。ルナ」
私がベッドに潜り込むのと同時に、布団を掛けてくれるルナに微笑むと、顔を真っ赤にしていた。
「い、いいいえ、とんでもないですっ!ご命令に従っただけですからっ!おやすみなせいませっ」
「ん、おやすみなさい・・・」
(やっぱりそんなに変わってないかも、この方がルナらしいも気もするからいいかな・・・)