王族ワガママ皇子(8才)は生きる。
朝。
始まりは遅い。
「んー・・・ん」
眩しい日差しに目をさます、朝は低血圧のせいで座っていてもフラフラする。
「ふわぁぁ・・・いま何時?」
近くに置いた時計を手に取ると、時計の針は9時をさしていた。
(9時か、ちょっと遅かったかなぁー)
ふわふわのベッドからゆっくり体を起こすと、寝室のカーテンを捲りあげルナが入ってきた。
「ソフィー様、おはようございますー。本日はとてもよいお天気ですよっ」ルナはにこにこと微笑みながら、手にはトレイを抱えていた。
「んー、おはよう。ルナ」
「はいっ。あっ、お水飲まれますかー?」
片手に抱えていたトレイを近くのミニテーブルにおき、コポコポとコップに水を注いでくれた。
「ありがとう・・・」
まだ寝ぼけている私はゆっくりと水を飲み干す。