王族ワガママ皇子(8才)は生きる。
「・・・ソフィー」
「どうしたの?ノア
(いきなり名前で呼ばれてビックリしちゃった・・・)
「お前、俺がもうお前の事は好きじゃないと思ってるか?」
「だって、そんなのずっと前の話でしょ?婚約者っていうのも生まれつき決められてる訳だし」
「あぁ、そうか。ソフィーはそういう奴だったな」
「?」
ノアはそういうと自分の荷物をまさぐり、一つの小さな箱を取り出した。
「鈍感ソフィーが、お前の事なんてずっと好きだよ」
「んー?何か言った、ノア」
ノアが小さな声で呟いた言葉はよく聞こえなかった。